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趣味は食べること、小品盆栽、筋トレなど何でもありな感じのブログ

時代とヨゴレ

盆栽界では、一般的に鉢も古色を帯びている方が重宝されます。


この古色のことを「時代」などと言いますが、一方で、「時代」と単なる鉢の「ヨゴレ」は似て非なるものです。


簡単に書くと、


「時代」:長年の使用によって醸し出される色合い


「ヨゴレ」:鉢の表面に付着して、その鉢の色合いが変わってしまうようなもの



・・・という感じでしょうか?


例えば、カルキの水垢


水道水にはカルキが含まれていますので、潅水によってカルキが鉢の表面に付着し、鉢が白っぽくなります。


これは単なる鉢のヨゴレです。


その他にも、ヨゴレの原因となるものはいろいろとあります。


香葉0109


↑上記画像は昨日のエントリでも紹介した黄釉長方鉢です。


一見すると、使用感があって時代がのっていそうですが・・・・


これを少し磨いてみると、



migaki.jpg

↑ご覧のように本来の黄釉が映し出されます。


磨いた時間は・・・・ほんの2~3分です。


もしこれが「時代」による古色感であったなら、こんな短い磨き時間では落ちません。


そういうわけで、この鉢の大部分の黒っぽい部分は、時代ではなく単なるヨゴレです。


もちろん、時代がのっている部分もあるのですけどね(ここから更にじっくり磨き上げていきます)。


ただ、先述したように鉢の時代というのは内から醸し出されるものなので、本当に時代が乗った鉢というのは、こういうややグレーっぽい感じの色合いではなく、真っ黒な色合いなのです。


近代出版の盆栽銘鉢シリーズ「平安東福寺」なんかを見ていただくと、時代の乗った素晴らしい黄釉長方が掲載されています(別に黄釉ではなく珊瑚釉とかでもOKです)。


そういったものと上記の画像を見比べていただくと、「ヨゴレ」と「時代」の違いがわかりやすいのではないか?と思います。



では、鉢にヨゴレを付けずに時代をのせるには何が必要でしょうか?


まずは、鉢の手入れをすることに尽きます。


具体的には鉢を使い古したタトル等で磨いていくのです。


この鉢を磨くという作業を定期的に行うことで、鉢おヨゴレは除去できますし、何より時代がのるのが早まります。


愛好家によって、しっかりと手入れされた鉢はよく時代が乗っています。


鉢の手入れというのは、最初のうちは、余程、意識しないとできるものではないと思います。


盆栽歴の長い愛好家さんだからといって、鉢の手入れもしっかりできている・・・・というものではありません。


鉢の手入れをしっかりと出来るのは、やはり盆栽に対する意識の高い愛好家さんが多いです。


そんなわけで、鉢を見るだけでも愛好家のレベルを推察できたりします。



そして、

鉢の時代をのせるには、やはり実際に何かを植えて使用することです。陶土の違いなど細かい点はおいておくと、単に棚上にのせて管理した場合と実際に何かを植えた場合では、時代ののり具合のスピードが違います。


あと・・・、

松などのように脂のでる樹種は、より早く時代を付けるのに効果があると言われます。使用していない鉢に、とりあえず、松の実生苗でも植えておくのは僕もよくしています。




樹は本鉢に植えることで樹格を向上させていきますし、鉢は樹を植えることでその価値を高めていきます。


そんなわけで、鉢の価値を高めたい場合は、しっかりと鉢の手入れをする必要があります。




ちなみに・・・・


僕はというと・・・・


たま~に鉢の手入れをしているのですが、毎年、年初に自分が目標を建てたほどには鉢の手入れはできていません。


もっともっと定期的に鉢の手入れも行いたいところです。



















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2013-01-10 : 鉢雑感 : コメント : 0 :
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